” kif-kif ” et ”revenons à nos moutons”
今日も今日とてフランス語。動詞の活用で脳みそ溶ける。
21世紀のいま、学生時代のアナログな方法とは違って、さまざまな語学学習の補助的アプリ、Youtube、音声も動画もなんでもあり、オンライン使えば場所も時間も選ばずに、地球の裏側とだって対面で授業が可能、学習方法には事欠かない。
しかし、手段はそろばんからスパコンくらいの進化を遂げても、肝心の私のパソコン:脳の方はアップデートどころかダウンデートを繰り返し、いまだに辞書引きながらアルファベットの順番をきらきら星のメロディで歌っているうちに、あれ、何調べるんだったっけ?と 手が止まり、しばし呆然とする始末。
夜になったらもう辞書の小さい字なんて見えやしないので、昼間のうちに勉強を済ませねばならぬ。
そんな昭和のアナログアラ還、さらにうつ病で脳みそバグって記憶力破壊されてるのに、時制と用法の組み合わせにより一つの単語につき96存在するらしい動詞の活用パターン(不規則なものもあるからさらに複雑)、ほか あらゆる品詞の単語、それらの組み合わせの慣用句、etc,etc・・・覚えねばならぬ。
絶句。
あの耳をくすぐる発音しようにもろれつ回らず、ストレスにさらされて歪みの出ている耳は聴き取りが壊滅状態。
まあえらいことに手を出してしまった、とたまに後悔するのだが
いや、ここで負けては日本女性の女がすたるのよ。
なんせ、チュニスから500km 離れた南部の田舎(失礼ながら)の調剤薬局で、外国人としては当然なのだが珍しくフランス語で話しかけられたのだけれど、一緒にいたホストファミリーの次男、母屋の近くに住んでて何かと取り仕切ってるノルディンが、
『あー、この人、日本人なんだけどさ、フランス語わかんないんだよねぇぇぇぇぇ、まったくさぁ、参るよねぇぇぇ』
的なことを チュニ語で にやにやにかにか笑いながら言い放った(あくまで個人の感想と推測、そんなように聞こえた)のにカチンときてしまったのだ。
しかし、それは事実。その薬局で喉から手が出るほど必要だった虫刺され用痒み止めを手に入れるため、いつも携帯、頼みの綱の『指差し会話帳』のお世話になったのだが・・・
この件の騒動は次回に詳述する。
とはいえ、ノルディン、40歳行ったかいかないかの彼も学校でフランス語習ってるはずだが、全く解さないようだ。もちろん英語のえの字も無い。
普段から愛想もなくむっつり、まるで修行僧のよう、ファミリーには珍しくかなり小柄、足音もたてずにぬっと現れる、偏屈でしょぼい田舎のおじさん(私よりかなり若いが 見た目はもはや老成の域)なのに見栄だけは立派、そんな印象。
もはやこてんぱんに言われたい放題であるが、それが正直、率直な感想。
彼のチュニ語、日頃私が耳にするのと同じチュニ語と思えない、全く違うリズム、
口をほとんど動かさないで早口で繋げて、淡々とだけど抑揚だけは上下激しく話す、ママと同じ古い言葉?と思うくらい違うので、ぜんっぜん何言ってるかわからない。
でもお構い無しで通じないのをわかっててぶっ放してきて、こっちが へっ?となってると、ダメだこりゃ、みたいにやっぱりにやにや笑って去る、そんなアナタに、
このひとさぁ、フランス語できなくてさぁ って笑われた日にゃぁ・・・きぃぃぃぃ、ぐやじぃ!!!! 負けじ魂に火もつくというもの。
動機は不純だが、挫折しかけるとこの時のことを思い出し、燃料投下。
そんなノルディンも、前述のように私がトゥジェンに滞在中は逮捕もありえる、滞在外国人の一切の責任を負い、それを私には一言も漏らすことはなかった、その男気みたいなものには敬服し、感謝している。
彼の活躍ぶりも今後少しづつ書かれていくはず。
いい方向に考えたら、私がフランス語できないのを薬局の人と笑った、のではなく、フランス語できないけど勘弁してやってよ、日本から来てるんだからさぁ、と自虐ネタっぽく愛想伝えてくれてたのかもしれないが・・・
何れにせよ、あの時のノルディンのにやにや顔を思い出せばやる気復活に役立つことだけは間違いない。
話が逸れた。本題に戻そう。
そうそう、この、『話をもとに戻そう』、フランス語では
Revenons à nos moutons :我々の羊に戻ろう
というらしい。今日の、羊の学校で出席を取る、返事がない、欠席?の先生の問いかけに
センセイ、〇〇は食べられました! あ、そうだったわね、忘れてた、というブラックなオチから受動態を学ぶ、というビデオクリップでの授業のタイトルだった。
さすが フランス。
そんなこんなで、日々辞書と格闘しているのだが、ひょっこり面白いことを発見するヨロコビも。
チュニジアもで普通に話されている、アラビア語で『同じ』を意味する ”キフキフが、フランス語辞書に載っているのを発見!!
速攻ググって、元はアラビア語、フランス語に採択された旨をしっかり確認。
チュニジア語はフランス語やたまにイタリア語すらそのまま使っていて、本家本元のアラビア語からだいぶ遠くなってしまっているのだが、アラビア語からフランス語へ、の逆パターンもあったのだ。
同じ、というどの語でもあるはず、訳しにくいわけでも特殊な概念でもない、ごく普通の一般的な言葉がアラビア語からフランス語へ、というのはとてもおもしろく思えた。
採択までの経過は辿れるのであろうか。
実際、フランス語圏でどれだけ使われているかは、フランス語力をアップして直撃レポートで確認できるようになりたいものである。
そんなこんなでフランス語を押し込み過ぎて、反対側の耳からチュニジア語が溢れ気味。
今日はトゥジェンの家族にビデオ電話しようか、チュニ語を聞きたくなった。
8月、トゥジェン近辺の今日の気温は43度の予想。
旅はまだ始まったばかり。
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