クルッシャイ ムリーぐル!〜すべてうまくいっています。

チュニジアのキリム に魅せられ、「ただの主婦」からライフシフトしてなぜこんなところでそんなこと?的 目が点腰抜け半移住チュニジア生活のお話。

みんな、まっちろ〜トゥジェンの洗濯事情、その2。

泡泡 ぶくぶく洗剤水も無駄にしない、チュニジア南部の秘境 トゥジェンでの

目が点 腰抜け洗濯事情、何のひねりもなくそのままNo.2へ行っちゃおう。

この時期、うつ病持ち、気象病持ちにはどうにもしんどい。

あれこれ考えすぎて動けなくなる餅つき大会から抜け出すためには、考えないのが一番。

 

洗濯事情の前に、チュニジア全体の傾向として、とにかくもれなく漂白剤大好き、ということを大前提として述べておかねばならない。洗剤あわあわてんこ盛りと同じく、掃除の際には「ジャフェ」とか「ジャベル」と私の耳には聞こえる名前の漂白剤をジャバジャバ、それこそ湯水のように使うのである。売っている容量もその使用量に合わせてアフリカンサイズというべき大容量。

掃除のみならず、台所仕事、洗濯時にも何かと使っているようである。

 

もう一つ、洗濯事情の目が点腰抜けポイント、それは 基本、たまにしか着替えない、ということ。

トゥジェンでの洗濯回数は週に一回くらいか、と書いたが、ずっと溜め込み一気に洗う、のではなく、着替えないのである。日中の服、そのまんまでパタンと寝て、起きて5秒で活動開始、寝ても覚めても同じ服、それが下手すりゃ1週間、である。

 

ほんとの話。それが良い、悪いではない。乾燥した気候、厳しい環境で、モノも最低限で暮らしてきたであろう背景から生まれた生活様式の違い、清潔さに対するポイントの違い・・・ずっと同じ服で寝て起きて、洗面も歯磨きもありゃしない、が平気なのに、変に漂白剤使いまくりのこだわりポイントがあるのだ。

私が育った昭和ニッポンも今と違ってそれなりで、今からは考えられないような状況ももちろんあったけれど、それでもなかなか、ここの暮らしは 思わず『ほぇぇぇぇぇぇぇ』と声が出ちゃうことばかり。

 

もう一つ、大前提。また改めて述べるが、新品の衣料品は高価、海外から持ち込まれる古着がメインのチュニジア。日本から渡航する際は持てる限り、もう着なくなった衣料品、靴などをお土産の一つとして持っていく。

 

さて、やっと本題。

ホームステイし始めた初期の頃、親戚の中高生の女の子用に、うちの娘の言わば「お下がり」を持って行った。買ったけど気が変わって履かずじまいだったピンクのスニーカー、綺麗な花柄のパーカーなど、トゥジェンではまず手に入らないもの、これは喜んでもらえそうだなぁ、と勝手に期待して、はるばる日本からチュニスへ、チュニスからさらにトゥジェンへ500km、長旅である。

到着した時、ホストファミリー一家を取り仕切るママの孫の中で一番年長の、高校生の女の子(歩いて15分くらいのところに他の親戚と住んでいる、ママの長男の娘)ジヘンがたまたま母屋に来たので早速そのパーカーやらスニーカーやら、日本からの「お土産」を渡し、目をハートにして喜んでもらった。やっぱり カワイイは世界の女子の共通言語よね、などどひとり悦に入っていた私。

 

二日後、そのジヘンの家へ、お母さんが織るキリムを見せてもらいに行くことになり、これまた「ほぇぇぇぇぇ」と声が出てしまう、かろうじて「道」と言えるレベルの道を歩いた。大草原の小さな家的、何にもないところにぽつん、とあるジヘン一家の家に洗濯物がはためいている。

どこかで見たことのある服やスニーカーが電線に揺れているのだが、それは色も柄もなく、遠くからは真っ白に見えた。ユニクロのパーカーもコンバースのスニーカーも形は定番、どれも同じであろう。

「なあんだ、パーカーもスニーカーももう持ってたのかぁ、それにしてもどこで買ったのかな』などど思いつつ、ジヘン宅へ。チュニジア式の歓迎の長い挨拶にクスクス、お茶、のおもてなしの後、一族の子供たちと遊ぼうと外に出て、転がったボールを取りに洗濯物に近づいてみて気がついた。日本からのお土産とそっくりな、白いパーカーやらスニーカー、よくよく見ると微妙な模様が・・・見覚えのある模様だった、色がないけれど。

 

5回くらい瞬きして、合点がいった。理由はわからぬが、日本から来たから?とにかく、いったん洗ったのだ。

それも、山盛り洗剤のみならず、漂白剤も使って・・・色落ちしません、の酸素系ではなく、塩素系のを。

そんなにキレイする必要が?? ほぼ新品だったのに。もちろん洗って持ってきたし。

 

せっかくの、それが命、のカワイイ柄も、色も、パー。ぜーんぶ、まっちろ。まっちろちろ。

かすかに まだら模様がうっすら残るばかり。

 

今となってはもう少し多角的にその理由をいろいろ考察できるのだけれど、その時はやっぱり口から出たのは『ほぇぇぇぇぇぇぇぇ』であった。

 

子供達は太古の昔からそのまんまの土の上、裸足で駆け回っている。

この家に水道はない。

 

腰抜け目が点の旅は続く。

 

 

f:id:kurinosuke5119:20200617004501j:plain

 

f:id:kurinosuke5119:20200617004246j:plain

トゥジェンの普通の風景。

 

 

 

チュニジア  #トゥジェン #キリム #キリムのある暮らし #可愛いチュニジア 

#おいしいチュニジア  #ダールヤスミン  #ローヌトゥジェン #雑貨 #民芸 #手仕事

#女性支援 #なぜこんなところに #ライフシフト #地球の歩き方 #うつ #癌

発達障害 #50代から #tunisia daryasmine #lonetoujane #kilimtunisia

#50代からの語学学習 #海外移住# #フランス語 #チュニジア 語 #クスクス #ハリッサ #ベルベル